監督から御挨拶

「潮陵ラグビーへの思い」

 OB・OGの皆様には日頃より、ラグビー部の活動に際しましてご支援を賜り心よりお礼申し上げます。令和元年6月現在で男子選手14名(2年8名、1年6名)、女子選手6名(3年2名、2年1名、1年3名)、MG3名の総勢23名までとなり、男子は15人制、女子は7人制単独チームを目指し日々練習に打ち込んでいるところです。

 平成29年度に13年ぶりに小樽潮陵高校、保健体育教師、ラグビー部顧問へと復帰しました。生徒数の減少や部活動離れなどにより部員数は減少しており、私が赴任した時には3年生部員が数名しか所属しておらず、まともな活動すら出来ないような状況でした。それでも部の存続を継続して頂いた顧問の先生や、主立った活動も出来ないような状況の中、部員としてラグビー部を守ってくれた3年生達…柔道部から移籍した千宙(ちひろ)、サッカー部から移籍してきた、光太郎(こうたろう)、汰一(たいち)、MGとして頑張ってくれた杏奈(あんな)と樹(きり)には感謝の気持ちでいっぱいです。

 3年生が卒業し部員がゼロとなった後、来年度部員が確保できなければ限りなく廃部へと進んでいくという危機感を持ちながら数ヶ月を過ごしたことを今でも思い出します。状況を打破するため、時を同じくして潮陵高校へ赴任した教え子の関川淳司と、次年度の新入生獲得準備を入念に進めていきました。

 新年度がスタートする前にうれしい出来事もありました。2年生女子部員2名の加入です。二人とも父親がラグビー経験者だったこともあり、ラグビー部に入部を希望してきました。さらに、平成30年の春には新1年生の担任となった関川先生のクラスからの入部者もあり、男子部員5名とMG2名、2年生女子部員2名の新生潮陵ラグビー部9名でスタートすることができました。

 現在は週2回のウエイトやフィジカル強化、グランド練習では2時間の効率の良い練習に取り組んでいます。もちろん休暇もしっかりとって。かつてのOB・OGには大変申し訳ないが「あんなひどい練習はしていない…」。令和という新しい時代にあった、公立高校のできる範囲で活動を続けていこうと思っています。当面の目標は、潮陵OBである佐藤先生率いる札幌山の手高校と戦えるようなチームを作ることです。私も今年で50歳。周りからどんなことを言われようと諦めることなく、残りの教員人生、潮陵高校に掛けてみようと思っています。今後もご協力よろしくお願いします。

小樽潮陵高校ラグビー部監督 成田正人